重原克也監督。声、高山みなみ、小山力也、山崎和佳奈、山口勝平。『劇場版名探偵コナン』シリーズの28作目。2025年。
<ストーリー>
10か月前の八ヶ岳連峰未宝岳にて、長野県警の大和敢助は8年前の銃砲店強盗傷害事件の被疑者で仮釈放中に行方を眩ませた御厨貞邦を追跡中、御厨とは別の何者かの姿を目撃する。敢助はその人物にライフルで発砲され左目を負傷し、その直後に雪崩に巻き込まれてしまう。敢助は奇跡的に助かったものの、山中での記憶を失くしてしまっていた。
それから10か月後の現在。長野県の国立天文台野辺山で、施設に侵入した何者かに職員の円井まどかが襲われる事件が発生する。敢助は同僚の上原由衣と共に現場に赴くが、天文台のパラボラアンテナを目にした途端、左目の傷が疼き苦しみ始める。
その頃、小五郎のもとに刑事時代の同僚だった鮫谷浩二から連絡が入る。10か月前の八ヶ岳連峰未宝岳雪崩事故とそれに巻き込まれた大和敢助について問われた小五郎は鮫谷と会う約束を取り付けるが、コナン、蘭と共に訪れた待ち合わせ場所で鮫谷の射殺現場に居合わせてしまう。盟友の突然の死に慟哭を隠せない小五郎は事件の解明を決意し、佐藤・高木両刑事と共に長野へと向かう。
鮫谷が死の直前に現在服役中の御厨と面会していたことが判明し、小五郎たちは合流した長野県警の敢助、由衣、諸伏高明、山梨県警の林篤信と共に御厨との面会に臨む。御厨と鷲頭隆が起こした8年前の強盗傷害事件は死者こそ出なかったものの、銃砲店を営む舟久保英三の娘、真希が犯人と鉢合わせ怪我を負っていた。バイアスロンの強化選手だった真希は怪我が元で強化選手から外され、最後には自ら命を絶ったという。先に逮捕された鷲頭は司法取引により御厨の居場所の情報を提供した事で服役を免れており、英三はそんな鷲頭に怒りを抱え続け、御厨もまた自分を売った鷲頭へ恨みを募らせていた。
一方、小五郎に同行を拒否されたコナンと蘭は、密かに小五郎を追って長野に向かい阿笠博士や少年探偵団と合流する。彼らは阿笠の後輩で国立天文台野辺山に勤務する越智豊に招待され、天文台の見学を行っていた。小五郎に付けた盗聴器から刑事たちの動向を察知していたコナンは一芝居打って山梨刑務所に立ち寄り、小五郎たちと合流する。コナンは同行していた林を警察の様々な部署に潜む「隠れ公安」であると見抜き、東京にいる安室透(公安警察捜査官・降谷零)と、捜査で長野に来ている公安警察の風見裕也との情報共有を開始する。また、鮫谷殺害事件の東京捜査本部付担当検事である長谷部陸夫が、独断で長野に向かい、捜査中の一行に合流する。
その夜、現場検証に訪れた山中で敢助と由衣が何者かにライフルと思われる銃で銃撃される。銃撃犯はさらに駆けつけた光彦と元太を襲うも、蘭の反撃に遭い、光彦・元太の機転もあり逃亡する。敢助と由衣は大友隆が営む炭焼き小屋「ブッパ」に避難し一命を取り留めた。犯人は未宝岳での雪崩事故に関係して敢助や鮫谷を銃撃したと推測され、警察と長谷部らが一夜にわたる山中の捜索を行うも、犯人を発見することは出来なかった。
翌日、下山途中に敢助がまたしても何者かからの銃撃を受ける。銃撃戦の末、高明が敢助を庇って足を撃たれ、崖から転落。凍結した川に落ちて溺れてしまい、薄れゆく意識の中、弟・景光が高明を助けに現れる。しかし、高明はこれを現実でないと見抜き、最後の力を振り絞って拳銃を撃って自身の居場所を示し、コナンらにより無事救助された。
コナンと警察官たちは大友の山小屋に避難するが、犯人は大友が所持する人工雪崩発生用の音響装置を利用して雪崩を起こし、再度敢助らの命を奪おうとする。コナン達はガスボンベを拳銃で撃って対となる音響装置を起動させ、人工雪崩を起こすことで犯人が起こした雪崩を食い止めようとし、2回の失敗の末、最後の発砲て装置の起動には成功するも間に合わず、小屋や窯に逃げ込んで一命を取り留めたが、敢助が雪崩に飲まれ、その死亡が麓の病院で報告される。
夕暮れ時、コナンは安室から、現在国会で審議中の刑事訴訟法の改正にあたり、隠れ公安である鮫谷に雪崩事故を調べさせていたことと、同法改正を巡って日本政府に脅迫が来ているために審議が止まっていることを知らされる。それらの情報を元に推理を進めたコナンは、その内容をメールにして工藤新一の名前で小五郎たちに送信した。
夜になり、コナン達と英三、大友は天文台の屋外に集まる。大友の正体は強盗事件の犯人の1人の鷲頭隆であり、養子縁組で名前を変えて生活していた。英三は激昂して大友に詰め寄ったものの、最終的には大友を許そうとする葛藤を見せた。
コナンや刑事達は天文台内部に移動し、そこで林が一連の銃撃事件の犯人であるという推理を披露する。さらに、敢助の死亡は「周りの人間に危害が及ばないように」との考えによる偽装工作であったことが判明し、記憶を取り戻した敢助は一同に合流して林を追い詰める。林は真希の恋人であり、真希を自殺に追いやった御厨や鷲頭を恨んでいた。鷲頭の量刑を軽くした司法取引を強化することになる改正法案を許すことができず、その可決を阻止すべく、天文台の移動観測車のパラボラアンテナを使い衛星通信情報を傍受し、得た情報で政府を脅迫していた。また、警察が押収したライフル弾を打つことができる拳銃を不正に入手し、未宝岳雪崩事故現場で自分を目撃した敢助や、一連の真相に迫ろうとしていた鮫谷の命を狙ったのであった。真相が解明される中で、検事らしからぬ振る舞いを見せ身分を問われた長谷部は、自分が実はこの件を調査している内閣情報調査室・内閣衛星情報センターの監査官であると明かす。
林は移動観測車、次いでレール軌道上の移動アンテナ台を使っての逃亡を試みる。一行は林を追うが、由衣が林の乗るアンテナ台に乗り込んでしまったため銃撃ができなくなる。アンテナ台を追う敢助は由衣の救助に成功する。コナンは越智の協力を得て天文台のレーザー投影装置を操作する灰原と連携し、さらに高明・蘭の助言とアシストにより林の視界を奪う。風見は銃撃でアンテナ台を停止させようとするが失敗。見かねた小五郎が風見の拳銃を奪って動力部を的確に狙撃し、一同はついにアンテナ台を止めることに成功した。人工雪崩起動に成功したときの最後の発砲も、実は敢助の拳銃を奪った小五郎によるものであった。
逮捕・拘束された林の元に降谷が現れ、公安警察の関与を裁判で証言しないことと引き換えに求刑を無期懲役とする司法取引を持ちかける。真希や英三に向けられる世間の目を盾に取引を半ば強要する降谷・公安警察のやり方を林は非難する。一方、長野県警の3人の会話の中で、敢助の死亡は偽装工作であると由衣にあらかじめ知らされていたことが判明する。高明は由衣を悲しませないようにと配慮するコナンのやり方が、彼ら警察とも、公安警察とも違うやり方であると語った。(Wikipediaより転載)
<感想>
めっちゃ混んでました。仕方なく2日前から予約。当日はほぼ満席に近かったです。
今回は推理メインで、正直おっちゃんかあ、と思っていたけど、面白かったです。おっちゃん、寝ないし!カッコいいところもあるじゃん。
※日本未発売のため画像はサウンドトラックから。