それでもボクはやってない

周防正行監督。加瀬亮主演、瀬戸朝香、もたいまさこ、山本耕史、鈴木蘭々。2007年。

それでもボクはやってない

<ストーリー>
フリーターの金子徹平は、朝の通勤通学ラッシュで大混雑する電車で就職面接に向かっていた。電車から降りると、女子中学生から痴漢行為を咎められ、駅員室に連行された。無実を主張する金子は、示談で済ませるという妥協案を拒み、まもなくやってきた警官に逮捕・連行され、起訴された。
少女に事実確認することもできず、目撃者の女性とも話ができない中、刑事たちは彼の弁明を信じようとせず、勝手に自白調書を作って徹平にサインさせようとする。警察の横暴なやり方に、焦燥感に駆られて心が折れていく徹平。
だが、彼の無実を信じる家族や親友、元彼女らの運動で、元判事の荒川弁護士や市民団体の助力を得て、徹平は証拠を固めて裁判で真実を明らかにしようとする。目撃者の女性を探し出し証人尋問を行う、再現ビデオを製作するなどの努力も行った。
しかし、「検察の立証が不十分」と考えていた若手の担当裁判官である大森判事が、突如異動となりその代わりに、検察寄りの室山判事が担当裁判官となったことで、裁判の行方には暗雲が立ちこめ始める。さらに、自身の部屋にあった痴漢もののアダルトビデオを提示されるなど、ますます状況は不利な立場になっていく。
地方裁判所の第一審では、懲役3か月(執行猶予3年)の有罪判決が下される。無罪判決を期待していた徹平は、これを不服として控訴を宣言する。(Wikipediaより転載)

<感想>
スカッとはしない展開でした。この作品では冤罪だったのだろうと思いますが、痴漢の被害者は多く、なかなか犯人を捕まえるのは難しい、泣き寝入りが多数なのを思うと、女子中学生は攻められないと思いました。目撃者の女性を追い返したり、とにかく頭から犯人と決めつけている駅員や警官には腹が立ちますね。でもしらばっくれる痴漢も多いだろうし、難しいなあ。モヤモヤが残る作品でしたが、これはきっと正しい感想かな。