ダンケルク  DUNKIRK

クリストファー・ノーラン監督。フィン・ホワイトヘッド主演、トム・グリン=カーニー、ジャック・ロウデン、ハリー・スタイルズ。2017年。

ダンケルク

<ストーリー>
第二次世界大戦初期の1940年5月26日 – 6月4日。イギリス、ベルギー、カナダ、フランスから成る連合軍将兵は、フランスのダンケルク海岸でドイツ軍に包囲され、ダイナモ作戦による撤退を余儀なくされた。
イギリス陸軍の二等兵トミーはドイツ軍の銃撃で分隊が全滅し、ひとり撤退作戦中のダンケルクの砂浜に辿り着く。桟橋にはイギリスの救助船が僅かに到着し、乗船を待つイギリス兵が列をなしている。友軍まで乗せる余裕はなく、乗船拒否されるフランス軍。
英国兵士の遺体を砂浜に埋葬していたギブソンと名乗る無口な兵士と出会い、行動を共にするトミー。負傷兵は乗船を優先されるので、トミーとギブソンは負傷兵を乗せた担架を担いで救助船に乗り込むが、出港して間もなく同船は撃沈された。ギブソンの機転でなんとか脱出するトミー。
イギリス側の港町ではダンケルクの兵士を救う為に、海軍が民間船の徴用を始めていた(ダイナモ作戦)。海軍軍人が到着する前に若い息子のピーターと共に自主的にヨットで出港する退役軍人のドーソン。空軍にいた息子が戦死しているドーソンは、自分たちの世代が戦争を決めたことで若者が戦死する状況に心を痛めているのだ。ピーターの友人のジョージも「役に立つから」と同行した。途中の海上で潜水艦の残骸に乗っていた英国兵士を救助するドーソン艇。船がダンケルクに向かうと聞いた兵士は、「戻らない! 英国に向かえ!」と銃を抜き、争いの中でジョージが瀕死の重傷を負った。いたたまれずにうずくまる兵士。
イギリス空軍のパイロットであるファリアとコリンズらの3機小隊は、スーパーマリン スピットファイア戦闘機を駆り、ダンケルクでの撤退行動を阻害するドイツ空軍への攻撃に赴く。敵機一機を撃墜したが隊長機を落とされ、自身も海上に不時着するコリンズ。風防が開かず溺れかけたコリンズはドーソン艇に救助された。
ダンケルクの海岸に戻り、他部隊に混ざって座礁した商船に乗り込むトミーやギブソン。潮が満ちれば浮きそうだが、船はドイツ兵の射撃訓練で穴だらけになり海水が吹き込んで来た。実はフランス兵だが死体から英国の軍服を盗んだ事がバレて重量減らしに追い出されかけるギブソン。だが、浸水が進み結局は全員が商船を捨てることになった。
ダンケルクの海岸にイギリスから大挙して駆けつける民間の小型船舶。彼らは海岸で列をなす将兵を次々と救助した。ドイツ機の攻撃で沈んだ戦艦から重油まみれの兵士たちを救助するドーソン艇。空中戦で墜落した戦闘機によって海上の重油が燃え上がったが、ドーソン艇は間一髪で逃げ延び多数の将兵を英国に送り届けた。
燃料が尽きるまでダンケルク上空で英国軍を守ったファリア機はフランス側に不時着し、満足して捕虜となった。英国に戻ったトミーらは国民から罵られる事を覚悟していたが、30万人という大量の救助は勝利だというチャーチルの演説によって帰還兵たちは熱狂的に迎えられた。歓喜に舞う仲間達を尻目にトミーは複雑な面持ちで新聞を閉じるのだった。(Wikipediaより転載)

<感想>
ノーラン監督作ということで観ました。空、陸、海の3つの視点で話が進みます。なるほど、こういうことがあったのだなと思いましたが、ドキュメンタリーを見ているような感じで、物語性は余り感じませんでした。まあ、あの状況はそれだけでドラマではあるのですが。飛行機が合成みたいに見えるシーンがあって、それはちょっとガッカリ。