カーロ・ミラベラ=デイヴィス監督。ヘイリー・ベネット主演、オースティン・ストウェル、エリザベス・マーヴェル、デヴィッド・ラッシュ。アメリカ合衆国・フランス映画。2020年。
<ストーリー>
ニューヨーク。ブルーカラーの家で生まれ育ったハンターは、大企業の御曹司(リッチー)と結婚し玉の輿に乗った。最初のうちこそ、ハンターはハドソン川沿いの豪邸での優雅な暮らしを楽しんでいたが、夫から対等な個人として扱われることはなかった。抑圧の中で生きていたハンターだったが、ある日、ビー玉を食べたいという衝動に駆られ、勢い任せに呑み込んでしまった。呑み込んだ瞬間、ハンターは今までにないほどの充実感を味わった。その後、ハンターは画鋲やバッテリーのようなものまで食べるようになり、嚥下後の充実感にますますハマっていくのだった。
しばらくして、ハンターが妊娠していることが判明した。リッチーがハンターを産婦人科へと連れて行ったところ、腹部に異常が発見された。緊急手術によって、ハンターの消化管から今まで呑み込んできた無機物が取り出された。医者はハンターが異食症を患っていると診断した。リッチーの両親(マイケルとキャサリン)はハンターに精神科の治療を受けさせることにした。心理療法の中で、ハンターは「私がビー玉やバッテリーを食べるのにハマってしまったのは、それらの食感があまりにも素晴らしいからです」と語った。
両親の命令もあって、リッチーはシリア出身の看護師ルエイにハンターの昼間の行動を監視させることにした。ハンターはますます息苦しさを感じるようになったため、ルエイへの敵意を剥き出しにしていた。ルエイが「異食症になったのは贅沢な暮らしが原因だろう」などと考えていたこともハンターの癇に障った。周囲の人々があの手この手で異食をやめさせようとしたにも拘わらず、ハンターは隠れて異食を続けていた。ある日の治療で、ハンターは「私は実の父親に1度も会ったことがないのです。彼の名前だけは聞いており、写真をいつも財布の中に入れていますが、どこにいるのかは全く見当も付きません」「母親は酒場で見知らぬ男性にレイプされたと聞きます。私はそのときにできた子供だと思っています。その犯人は刑期を終えて出所したそうですが、その男こそ私の実の父親です」と医者に明かした。医者が「お母様は中絶を考えなかったのですか」と尋ねたところ、ハンターは「母は敬虔なキリスト教徒なので、どんな理由があっても中絶という選択はしないでしょう」と答えた。
ほどなくして、ハンターはリッチーが自分の病を友人らに漏らしていたことを知り、精神的なバランスを一段と崩していくと、リッチーと彼の両親はハンターを強引に施設に入院させることにする。ところが、入院の当日になってハンターは彼女に同情したルエイの協力によって脱走する。その夜、電話でリッチーに別れを告げたハンターはリッチーから口汚く罵られたことでリッチーへの想いを断ち切る。そして、実の父親を訪ねたハンターは、彼が結婚し、幼い娘とともに幸せに暮らしていることを知る。父親と2人切りになったハンターは父親に詰め寄り、彼から過去の自分の行動を恥じているとの言葉とともに、ハンターは自分のような恥ずべき存在ではないとの言葉を引き出す。こうして気持ちに整理をつけたハンターは1人でクリニックを訪れ、中絶を誘発する薬を処方される。そして、フードコートで昼食をとりながら薬を飲み、公衆トイレで中絶を経験する。(Wikipediaより転載)
<感想>
2つ目からもう痛そうで、内臓傷つくよーとなりました。生まれも問題でしたが、何といっても旦那がクズだった…逃げて正解。まあ途中までは、旦那も大変だなーとも思いましたが。この作品で良かったのは、最後の父親との会話です。これで彼女は救われたのかな。だと良いな。