ダニー・フィリッポウ、マイケル・フィリッポウ兄弟監督。ソフィー・ワイルド主演、アレクサンドラ・ジェンセン、ジョー・バード。2023年。
<ストーリー>
2年前に母親レアを自殺で失った17歳の学生ミアは、友達数人とホームパーティーに参加する。その会場では切断された人の腕の剥製を霊媒として死霊を自身に憑依させる遊びが流行していた。死別した母親と交信するため、剥製の手をにぎったミアの身体に死霊が憑依し、ミアの親友ジェイドと彼女の弟ライリーを脅す。
後日、制限時間を超えて剥製の手とつながったライリーは、あろうことかミアの母レアの霊に憑依され、正気を失ってしまう。ライリーは机に顔を何度も打ち付け入院沙汰になる。ライリーの怪我に責任を感じたミアは剥製の手を友達宅から勝手に持ち出し、自らレアと交信することを試みる。レアの霊は自分の死は自殺などではなく、事故だったとミアに告げる。
ミアは死霊たちの声に取りつかれ、心神喪失状態となり、父親マックスを刃物で切り付ける。その後ミアはレアの声によりライリーを病室から車椅子ごと連れだし、自動車が行き交う道路に押し出そうとする。しかし彼女はそこでふと我に返り、ライリーをかばって自分が車の前に飛び出す。
その後ミアは病院の一室で目を覚ます。そこには回復して退院していくライリーの姿があるが、彼に近づこうとしたミアは突然真っ黒な空間に引き込まれてしまう。彼女が手を伸ばしたその先には、全く見たことのない若者たちが剥製の手で死後の世界を交信する遊びに興じている風景が広がり、ミアは自分自身が死霊となってしまったことに気づき物語は幕を閉じる。(Wikipediaより転載)
<感想>
ホラーファン界隈では話題だったらしい作品。描写の出来はとても良かったと思います。死霊がめっちゃグロいし、最初の掴みも度肝を抜かれました。憑依の様子も凄い、特にライリー。いや、どう見てもどれもまともな霊じゃないのに、よくやるよね、憑依ゲーム。さて、気になったのはミアの存在。母親の件はお気の毒だけど、周りに嫌われてるのよね?親友は家族のように受け入れているけど、その感覚がよく分からなかった。だって親友の彼氏と同じベッドで寝る?まあ、これは男も悪いけど。ジェイドはよく許したよね。その辺の感覚がとても気持ち悪かった。ミアは依存体質みたいだから、つけ込まれちゃったんだろうなあ。父親を信じられなかったのは浅はかだった。ジェイドの母親がミアを受け入れたのは、ライリーの命が助かったからかな。このおかげで、最後、ミアは踏みとどまったのだろうか。いや、ジェイドがライリーを守ろうとして、拍子に落ちたのかな。いろいろ考えちゃいました。という訳で、なかなか面白かったです!


