世界で一番美しい少年  THE MOST BEAUTIFUL BOY IN THE WORLD

オリオル・パウロ監督。ビョルン・アンドレセン主演。2021年。

世界で一番美しい少年

<ストーリー>
“世界で一番美しい少年”と称賛され、一大センセーションを巻き起こした少年がいた。巨匠ルキノ・ヴィスコンティに見出され、映画『ベニスに死す』(71)に出演したビョルン・アンドレセン。来日時には詰めかけたファン達の熱狂で迎えられた。だが彼の瞳には、憂いと怖れ、生い立ちの秘密が隠されていた…。そして50年後。伝説のアイコンは、『ミッドサマー』(19)の老人ダン役となって私達の前に現れ、話題となる。彼の人生に何があったのか。
今、ビョルンは、熱狂の“あの頃”に訪れた東京、パリ、ベニスへ向かう。それは、ノスタルジックにして残酷な、光と破滅の軌跡をたどる旅―。(amazonより転載)

<感想>
ドキュメンタリーです。ビョルンが亡くなったというニュースを見て、この映画を観てみようと検索しました。
こういう内容だろうな、と思っていたのとほぼ同じでしたが、日本で日本語の曲まで出していたのは知らなかったので、驚きました。日本ぽいとは思いましたが、どうなんでしょうね、これ。今なら人権問題とか出てきそう。そして池田理代子さんが、彼はオスカルのモデルです、と出演。当時、影響を受けた漫画家さんは多そうです。彼女の「外面だけでなく、内面も理解していた」と安心するように言っていたのに違和感を感じました。そう思いたいだけでなく?
最後、娘さんが語った言葉が強く印象に残りました。若き日の父、彼を裸にして鑑賞するのは止めて的な言葉。祖母は守ってあげるべきだったのに。
ビョルン・アンドレセン氏のご冥福をお祈りします。