是枝裕和監督。安藤サクラ主演、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太。2023年。
<ストーリー>
物語は大きな湖の岸辺の町で起きた雑居ビル火災に始まり、麦野沙織・保利道敏・麦野湊の3人の視点で描かれる。
シングルマザーの麦野沙織は、小学5年の息子・湊と一緒に消火活動を自宅から眺めていた。湊が将来健康なまま成長することを生き甲斐に働き、亡くなった夫の分まで目一杯愛情を持って子育てする沙織。だが湊は学校で怪我をしたり、靴を片方だけ失くしたり、塞ぎ込んだりと様子がおかしい。問い詰める沙織に「自分の脳は豚の脳と入れ替わっている。担任の保利道敏にそう言われた」と話す湊。
沙織は担任と話すために小学校へ向かったが、校長や教頭たちは頭を下げるばかりで真摯に向き合おうとしなかった。何度も学校に押しかける沙織に「湊は同級生の星川依里という少年をいじめている」と話す保利。しかし依里は「自分はいじめられていない。保利はいつも湊に暴力を振るっている」と証言した。保利は保護者会で謝罪させられ、退職に追い込まれる。
雑居ビル火災の夜、恋人にプロポーズする保利。教師である彼は教室で暴れる湊を止めようとした際、肘が湊の鼻に当たり鼻血を出させてしまった。母親の沙織が学校に来たと聞いて事情を説明しようとするが、校長や教頭たちはトラブルを嫌い、保利に謝罪以外の行動を許さなかった。
星川依里は友達がおらず、宇宙人と呼ばれて同級生たちのいじめの標的になっている少年だった。湊にいじめられた確証を得ようと星川家を訪ねる保利。依里のシングルファーザーの父親は息子を化け物と呼び、「頭に豚の脳が入っているから人間に戻そうとしている」と平然と語った。
週刊誌に暴力教師と書かれ、恋人も離れて行ったことで精神的に追い詰められ、学校を退職する保利。引っ越しの準備中、無意識に依里の作文の添削を始めた保利は、あることに気づき麦野家に向かうが、湊の姿はなかった。台風の中、忽然と姿を消した湊と依里を、沙織と共に探しに行く。
雑居ビル火災の夜、ライターを持って出歩いていた依里は偶然校長と遭遇する。翌朝の登校時、深夜2時まで起きていたと湊に話す依里。湊と依里はすでに友達になっていたが、湊は自分もいじめの標的にされることを恐れ、人前では話さないようにと依里に約束させていた。湊が教室で暴れ、止めようとした保利の腕が当たって鼻血を出した時、湊はいじめられていた依里から同級生たちの注意を逸らそうとしていた。
依里が見つけた廃トンネルの先にある捨てられた鉄道車両を秘密基地にして、二人きりで仲良く過ごす湊たち。湊にとって母親の願いはストレスであり、父親のように男らしく生きられないことに罪悪感を抱えていた。依里は、自身を嫌悪する父親から日常的に虐待を受けていた。依里は「ビッグランチ(ビッグクランチの誤用)」が起こると宇宙が収縮を始め、時間が逆行するので、生まれ直すことが出来ると湊に話した。生まれ直す日を迎える準備を始める湊と依里。
依里が転校することになり、別れに怯える湊を抱きしめる依里。大型の台風が接近する中、星川家に侵入した湊は、父親から暴力を受け風呂場で朦朧としている依里を見つける。湊は「ビッグランチが来る」と言って依里を助け出し、廃電車の秘密基地に向かった。
いつものようにお菓子を分け合い車内で過ごす二人は防災のサイレンを聞き、出発の音だとはしゃぐ。土砂崩れで横倒しになる廃電車から這い出した湊と依里。「生まれ変わったのかな?」と問いかける依里に「そういうのはないと思うよ。元のままだよ」と返す湊。「そっか、良かった」と依里は笑い、二人は泥だらけのまま楽しそうに光の中に走って行った。(Wikipediaより転載)
<感想>
これはオススメ、目線を代えて繰り返すと見えてくる真実。 印象がこんなに変わるとは。担任の先生、ごめんなさい。
まさかのBL展開で驚きましたが、最後に全てが繋がりました!
ラストの解釈は分かれるところだと思います。私は2人は亡くなったと思いました。